中古のiPhoneやAndroid端末を法人で一括導入したところ、届いた端末の電源を入れると「iPhoneを探す」のパスワード入力画面が出て先に進めない――これは中古端末の調達で最も多いトラブルのひとつです。アクティベーションロックが残った端末は、たとえ代金を支払っていても購入者側では解除できず、実質的に使えない文鎮状態になります。
この記事では、法人の総務・情シス担当者が中古端末を安全に調達するために、iPhone・iPad・Mac・Androidそれぞれのアクティベーションロック確認方法を手順レベルで解説します。あわせて「強制解除」をうたう業者の実態、購入前・受け取り直後に使えるチェックリスト、2026年時点で狙い目となる機種世代と価格の目安(あくまで目安です)、よくある質問までを網羅します。読み終える頃には、社内の調達ルールとしてそのまま流用できる判断基準が手元に残るはずです。
そもそもアクティベーションロックとは?なぜ法人の中古端末調達でリスクになるのか
アクティベーションロックとは、端末をApple IDまたはGoogleアカウントに紐付け、持ち主以外による初期化・再利用を防ぐ盗難対策機能であり、解除できるのは原則として紐付いた所有者本人だけです。中古端末を法人で調達する際にこのロックが残っていると、どれだけ外観や動作が良好でも業務端末として一切使えない「文鎮」となるため、購入前の確認が必須になります。
Appleの「探す」とアクティベーションロックの関係は?
iPhone・iPadでは「探す(Find My)」をオンにした時点で、自動的にアクティベーションロックが有効になります。つまり「探す」がオンのまま売却・譲渡された端末は、初期化しても起動時に前所有者のApple IDとパスワードを要求されます。Apple Silicon搭載のMacやT2チップ搭載Macも同様で、「探す」がオンのままだと復旧モードからの再インストール時に認証を求められます。Androidでは同等の仕組みがFRP(Factory Reset Protection/出荷時設定リセット保護)で、初期化前に紐付いていたGoogleアカウントの入力が求められます。
MDMのリモートマネジメントとは何が違う?
MDM(モバイルデバイス管理)由来のリモートマネジメントは、Apple Business ManagerやAndroid Enterpriseに登録された「監視対象デバイス」が、初期化後も自動的に前の管理者のMDMサーバーへ登録されてしまう状態を指します。アクティベーションロックとは別物で、解除にはApple ID等ではなく前所有法人の管理者による登録解除(デバイスの削除)が必要です。中古市場では両者が混同されがちですが、確認項目も解除ルートも異なります。
- アクティベーションロック:個人/組織のApple ID・Googleアカウント紐付け。所有者本人のサインアウトで解除。
- FRP:Androidの初期化保護。初期化前のGoogleアカウント削除で解除。
- リモートマネジメント(MDM):法人の管理サーバー紐付け。前所有法人の管理コンソールからの削除が必要。
- 赤ロム(ネットワーク利用制限):キャリアの分割払い残債に起因する別問題。IMEI判定で確認する。
法人調達で実際に起こるトラブルはどんなケース?
- 退職者が私物のApple IDで社用iPhoneにサインインしたまま返却し、「探す」がオンのまま残っている。
- 前の所有法人のMDMに登録されたままで、初期化後に勝手にプロファイルが降ってくる。
- オークション・フリマ経由の仕入れで、出品者がサインアウト手順を理解しておらず出荷される。
- 倒産・事業撤退した企業の端末で、管理者アカウント自体が連絡不能になっている。
ロックが残ると業務にどんな実害が出る?
影響は「使えない1台」では済みません。資産計上済みの端末が稼働できず減価償却だけが進む、キッティング作業が途中で止まって情シスの工数が膨らむ、新入社員や新拠点への配布納期が遅れる、といった連鎖が起こります。代替機の緊急手配が必要になれば、当初の調達コスト削減効果も失われます。だからこそ、中古端末が法人向けに安い理由となる卸直販の流通経路を理解し、ロック解除済みを検品工程で担保している仕入先を選ぶことが、価格以上に重要な判断基準になります。
iPhone・iPadのアクティベーションロックはどう確認する?購入前と受け取り後の手順
iPhone・iPadのアクティベーションロックは、初期化済みの端末を起動し、初期設定画面を進んでホーム画面まで到達できればロックは残っていないと判断できます。途中で「iPhoneはロックされています」「Apple IDとパスワードを入力してください」と表示された場合は、前の所有者のApple IDが残った状態であり、法人として受け入れてはいけない端末です。
受け取り後に踏むべき確認手順は?
検品担当者が迷わないよう、次の順番で実施してください。1台あたり5分程度で完了します。
- 電源を入れる。充電が切れている場合は20〜30分充電してから起動する。
- 「こんにちは(Hello)」画面が表示されるかを確認する。表示されれば初期化は済んでいる。
- 言語・地域・Wi-Fi接続まで進み、Apple IDとパスワードの入力を求められないかを見る。求められた時点でロックが残っている。
- ホーム画面まで到達したら、「設定」>「一般」>「情報」でシリアル番号とIMEIを確認し、納品書・管理台帳の記載と一致するか照合する。
- 「設定」画面の最上部に前所有者のApple IDが表示されていないかを確認する。表示されていれば初期化が不完全。
- 「設定」>「一般」>「VPNとデバイス管理」にMDMプロファイルが残っていないかを確認する。残っていると自社のMDMを入れられない場合がある。
すでに使用中の状態で届いたらどうする?
ホーム画面が表示された状態(セットアップ済み)で届いた端末は、必ず自社側で完全初期化してから再確認してください。前所有者のApple IDが紐づいたままだと、初期化した瞬間にロックが発動する可能性があります。
- 「設定」>[ユーザー名]>一番下の「サインアウト」でApple IDを解除する。
- その後「設定」>「一般」>「転送またはiPhoneをリセット」>「すべてのコンテンツと設定を消去」を実行する。
- 再起動後に「こんにちは」画面から上記の手順1〜6をもう一度行う。
IMEIはどこで調べる?
IMEIとは、端末1台ごとに割り当てられた15桁の識別番号である。次の3か所で確認でき、複数箇所が一致しているかも重要なチェックポイントです。
- 電話アプリで「*#06#」をダイヤルすると画面に表示される
- 化粧箱の側面に貼られたラベル
- SIMトレイの刻印(機種による)、および「設定」>「一般」>「情報」
アクティベーションロックとネットワーク利用制限(赤ロム)の違いは?
アクティベーションロックはApple IDに紐づく盗難防止機能、ネットワーク利用制限は通信キャリアの残債・不正契約を理由とした回線側の利用停止であり、原因も確認方法も別物です。
- アクティベーションロック:起動時にApple IDを要求される。前所有者のサインアウトでしか解除できない。
- ネットワーク利用制限(赤ロム):各キャリアの判定サイトにIMEIを入力して「○/△/×」を確認する。×は回線が使えない。
どちらも中古調達では必ず両方を確認する必要があります。回線側の判定については白ロムの利用制限の確認手順と赤ロム対策も参考にしてください。
通販で買う場合、販売元に何を確認すべき?
- アクティベーションロック解除済みであることの明記があるか
- ネットワーク利用制限の判定が「○」か(△の取り扱い方針も確認)
- IMEI・シリアル番号を納品前に開示してもらえるか
- ロックが残っていた場合の返品・交換条件と期限
- MDMプロファイル・構成プロファイルの削除が済んでいるか
MacとAndroidの確認方法は?iPhoneとは手順が違う点に注意
Macのアクティベーションロックは「Apple Siliconまたは T2 セキュリティチップ搭載機」でのみ機能し、Androidでは同等の仕組みがFRP(Factory Reset Protection/出荷時リセット保護)という名称で実装されています。つまりMacはチップ世代の確認が出発点、Androidは初期化後の初期設定画面でGoogleアカウントのログインを求められないかが最終判定になります。
Macのアクティベーションロックはどこで確認する?
Macは「対象機種かどうか」と「ロック状態」を分けて確認します。以下の順に進めるのが実務的です。
- Appleメニュー>「このMacについて」でチップ名を確認する。M1以降(Apple Silicon)またはIntel機でT2チップ搭載なら対象機種です。
- 「このMacについて」>「詳細情報」>「システムレポート」>ハードウェア概要内のアクティベーションロックの状況を見る。「無効」であれば解除済みです。
- システム設定>ユーザー名(Apple ID)欄を開き、前所有者のApple IDがサインアウト済みか、「Macを探す」がオフかを確認する。
- 復旧モード(Apple Siliconは電源ボタン長押し、Intelは Command+R)で起動し、Apple IDとパスワードの入力要求が出ないかを確かめる。要求が出れば未解除です。
注意したいのは、OSが起動して普通に使えても復旧モードでロックが出るケースがある点です。再インストールや再セットアップの段階で初めて発覚すると業務に影響するため、検収時に必ず復旧モードまで確認してください。
AndroidのFRPと独自アカウントはどう確認する?
AndroidはGoogleアカウントだけを見ていると見落とします。メーカー独自アカウントと端末管理の残存を含めて確認します。
- 設定>アカウント(パスワードとアカウント):Googleアカウントが残っていないか。残っていれば削除を依頼する。
- メーカー独自アカウント:Samsung Account、Xiaomiのミーアカウント(Miアカウント)、Huawei ID などが残ると、Googleアカウントを消しても再ロックされる場合がある。
- 設定>セキュリティ>デバイス管理アプリ/仕事用プロファイル:MDMや端末管理アプリが残っていないか。企業向けのゼロタッチ登録が残っていると初期化のたびに管理サーバーへ再登録され、自社で使えません。初期化しても管理設定が残るAndroidの原因と解除手順もあわせて確認すると安全です。
- 最終判定:設定>システム>リセットオプションから初期化し、初期設定ウィザードで「以前このデバイスで使用していたGoogleアカウントでログイン」を求められないかを確認する。求められなければFRPは解除済みです。
iPadOSやWindowsタブレットとの違いは?
端末種別ごとに確認ポイントは次のように整理できます。
- iPhone・iPad:Apple IDのサインアウトと「探す」オフ。初期設定画面でApple ID要求が出なければ解除済み。
- Mac:Apple Silicon/T2搭載機のみ対象。システムレポートと復旧モードの二重確認。
- Android:FRP+メーカー独自アカウント+MDM・ゼロタッチ登録の三点確認。
- Windowsタブレット・ノートPC:アクティベーションロック相当の機能はないが、BitLocker回復キー、BIOSパスワード、Intuneなどの自動登録(Autopilot)の残存を確認する。
いずれの機種でも、販売元に「ロック解除済みであること」を書面やメールで明示してもらうと、受け取り後のトラブル時に対応を求めやすくなります。
「アクティベーションロック強制解除」は本当にできる?中古購入で絶対に避けたいこと
アクティベーションロックを第三者が正規に強制解除する手段は存在しません。解除できるのは前所有者本人がiCloudやGoogleアカウントから当該端末を削除する方法だけであり、「強制解除サービス」を名乗る業者の手法はいずれも法人調達では避けるべきものです。
「解除できます」と謳う業者の手口とそのリスク
市場には有料で解除を請け負うとする業者が存在しますが、その実態は正規手続きではなく、法人が利用した場合の損失リスクが大きすぎます。
- 不正ツール・バイパスツールの使用:一時的に画面を通過できても、通話やiMessage、一部機能が使えない不完全な状態になることが多い。
- 基板書き換え・部品交換:シリアル情報を改変する手法は、純正修理や保証の対象外となり、再販価値も失われる。
- 再ロックの発生:OSアップデートや初期化を行った瞬間にロックが復活し、再び使用不能になる事例がある。
- 盗品・不正入手品に関与するおそれ:ロックが残る端末は紛失・盗難扱いで登録されている可能性があり、取得した法人が取引記録を問われる場合がある。
- コンプライアンス上の問題:不正解除された端末を業務利用していた事実が社内監査や取引先の調査で判明すると、信用失墜につながる。
結論として、法人が「強制解除」に頼る合理的な理由はありません。コストをかけて解除を試みるより、正規の手順で解消するか、返品・返金に動くほうが確実です。
ロック付き端末を受け取ってしまったときの正しい対処フロー
- 販売元に即日連絡する:受け取り後すぐに状況を伝え、ロック解除または交換・返品を依頼する。やり取りはメールなど記録に残る手段で行う。
- 前所有者にアカウントからの削除を依頼する:iPhone・iPad・Macは iCloud.com の「探す」からデバイスを削除、Androidは Google アカウントのデバイス一覧から削除してもらう。これが唯一の正規解除です。
- 購入証明による申請の可否を確認する:Appleには購入証明書(販売店名・シリアル番号・購入日が記載されたもの)を添えた解除申請の窓口がありますが、個人間売買や中古品では証明が不十分として受理されないことが多く、確実な手段ではありません。
- 返品・返金を交渉する:契約不適合に該当する状態のため、返品返金を正面から求める。法人取引では検収期間内の申告が前提になるので早期対応が重要です。
- 決済手段の保護制度を使う:クレジットカードのチャージバックや取引プラットフォームの補償制度は申請期限があるため、交渉と並行して条件を確認しておく。
法人が調達先を選ぶときの基準
価格の安さだけを理由にフリマアプリや個人出品から業務端末を調達することは、法人では避けるべきです。トラブル時の責任主体が曖昧で、請求書や保証の体裁も整わないためです。調達先は次の条件で選定してください。
- アクティベーションロック解除済みであることを明示・保証しているか
- 入荷時に検品工程があり、ネットワーク利用制限やバッテリー状態も確認しているか
- データ消去証明書を発行できるか(情報セキュリティ監査への説明材料になる)
- 法人請求書払い・見積書・納品書に対応しているか
- 初期不良時の交換期間と連絡窓口が契約上明記されているか
こうした体制を持つ事業者は、そもそもロック付き端末を出荷しません。中古端末が法人向けに安い理由と卸直販の仕組みを理解したうえで、価格と安全性の両立した調達ルートを確保することが、結果的に総コストを下げる近道です。
2026年の中古端末、どの世代が狙い目?用途別の選び方と価格の目安
2026年時点の法人調達では、A16/A17 Pro世代前後のiPhone、M1〜M2世代のMac・iPad、Snapdragon 8 Gen世代のAndroidが、OSサポートの残り年数と中古価格のバランスで狙い目になりやすいです。ただし価格はいずれも目安であり、端末の状態・ストレージ容量・そのときの市況によって大きく変動します。
世代選びの基準は「OSサポートの残り年数」
中古端末の世代選びで最優先すべき指標は、残りのOSサポート年数です。iPhoneは発売からおおむね5〜6年、Androidはメーカーにより3〜7年、Macは発売から7年前後が目安とされます。社内で3年運用するなら、OSサポートが残り3年以上ある世代を選ぶのが安全です。発売から2〜3年経った世代は、価格が落ち着く一方でサポートが十分残っており、法人調達の費用対効果が高くなりやすい領域です。
用途別にはどの端末を選べばいい?
- 営業・現場の連絡用:通話とSMS、チャットが中心ならスペックより台数とコストを優先。標準モデルの型落ち世代+64〜128GBで十分なことが多い。
- 店舗の決済・在庫管理端末:終日通電するためバッテリー最大容量を重視。85%以上を調達基準にし、交換歴の有無も確認する。
- 社内PCの代替:メモリ16GB以上、ストレージ256GB以上、MDM(モバイルデバイス管理)対応可否を必ず確認。M1〜M2世代のMacは消費電力と性能のバランスが良い。
- 検証・開発用:特定OSバージョンでの動作確認が目的のため、世代やOSバージョンを指定して調達できる業者を選ぶ。
購入前に確認すべきチェック指標
- バッテリー最大容量:iPhoneは設定画面から確認。法人運用なら85%以上、長期運用前提なら90%以上を基準にする。
- ストレージ容量:連絡用は128GB、写真・動画を扱う現場は256GB以上が実務上の目安。
- SIMフリー/キャリア版:キャリア版はSIMロック解除済みか、ネットワーク利用制限が「○」かを確認する。
- eSIM対応:拠点異動や回線切替が多い企業ほどeSIM対応モデルが運用しやすい。
- MDM対応:法人管理が前提なら、端末が管理プロファイル残存状態でないかを受け取り時に必ず確認する。
- アクティベーションロック:世代やスペック以前の前提条件として、解除済みであることを購入前に確認する。
いつ買うのが有利?買い時の考え方
中古端末の価格は、供給量が増えるタイミングで下がりやすいという特徴があります。具体的には次の3つの時期が狙い目です。
- 新型発表・発売の直後:旧機種の下取り・売却が一気に増え、流通量が増えるため価格が下がりやすい。
- 年度末〜年度初(2〜4月):法人の入れ替え需要で供給も需要も増える時期。欲しい機種を確保したいなら早めの手配が有利。
- 大量放出のタイミング:企業の統合や大型キャンペーン終了後など、同一機種がまとまって市場に出る時期は、同一構成での複数台調達がしやすい。
なお、同一機種を継続的に揃えたい場合は、在庫状況を相談しながら押さえる方法が現実的です。法人向けに価格が抑えられる背景については卸直販の流通の仕組みも参考にしてください。世代と用途を先に決めておけば、見積もり取得から検品までの流れがぐっと短くなります。
購入前・受け取り直後に使えるチェックリストは?法人向け検品の実務
法人が中古端末を受け入れる際は、「ロック」「個体識別」「物理状態」「データ」の4領域を1台ずつ記録するのがトラブル防止の最短ルートです。購入前は書面(見積書・契約条件)で、受け取り直後は実機で、同じ4領域を二重に確認します。
購入前に確認すべき項目は?
購入前のチェックは、実機が手元にない段階で業者に文書で確認するものです。以下の6点を見積書または注文確認書に明記してもらいます。
- アクティベーションロック解除済みの明記:全台が初期設定画面を通過できる状態か
- ネットワーク利用制限の判定:「○」判定であること、将来「×」化した場合の対応(返品・交換)を条件に含める
- IMEI/シリアル番号の事前開示:納品前に一覧で受領し、自社で照会できる状態にする
- 返品・交換条件と期間:到着後何日以内に申告すれば無償交換かを数値で確認(法人の中古端末の検収と初期不良対応の考え方と合わせて決める)
- 納期と分納の可否:キッティング計画に合わせた納品スケジュール
- データ消去証明書の発行有無と支払条件:下取り併用時の証明書発行、法人請求書払いの可否
受け取り直後にやるべき検品手順は?
受け取り直後の検品は、箱を開けてから30分以内に1台あたり5〜10分で終わる手順に落とし込みます。順番どおりに進めると記録も取りやすくなります。
- 電源を投入し、起動画面が正常に表示されるか確認する
- 初期設定画面を進め、Apple Account/Googleアカウントの入力を求められないことを確認する(求められたらロック残存)
- 設定画面を開き、アカウント欄に第三者のIDが残っていないか、MDM構成プロファイルが入っていないかを見る
- 端末情報のIMEI・シリアル番号を、納品一覧および本体表示と照合する
- バッテリーの最大容量(iPhoneは設定内、Androidは診断アプリ)を記録する
- 画面の傷・ドット抜け、筐体のへこみ、カメラレンズの傷、各ボタンとスピーカーの動作を確認する
- 付属品(ケーブル・SIMピン等)と保証期間の残りを確認する
資産管理台帳には何を残す?
検品結果は必ず社内の資産管理台帳に転記します。後日の紛失・故障・売却時に、同じ項目がそのまま使えます。
- 管理番号/機種名/容量/本体色
- IMEI・シリアル番号
- 購入日・仕入先・単価・保証期限
- バッテリー最大容量(受入時の数値)
- 外観ランクと傷の位置メモ
- 貸与先部署・利用者名・貸与日/返却日
- MDM登録状況とデータ消去証明書の有無
キッティング前の初期化と、手放す側の解除手順は?
検品が終わったら、キッティング前に必ず自社の手で初期化します。業者側で初期化済みでも、設定の残留や意図しないプロファイルを排除するためです。iPhone・iPadは「設定→一般→転送またはリセット→すべてのコンテンツと設定を消去」、Androidは「設定→システム→リセットオプション→全データを消去」を実行し、その後に自社のApple Business ManagerやMDMへ登録します。
逆に、自社端末を下取り・売却に出す側になったときは、次の順番を守ることでロック残存によるトラブルを防げます。
- 端末上でApple Account/Googleアカウントからサインアウトする
- 「探す(Find My)」「デバイスを探す」をオフにする
- 本体を初期化し、初期設定画面で止める
- MDMおよびApple Business Manager等の管理プログラムから端末を削除する
- 台帳に売却日・売却先・データ消去証明書の受領を記録する
この順番を逆にすると、初期化後も管理設定やロックが残り、買い手側で初期設定を通過できなくなります。買う側・売る側のどちらでも、確認項目は同じ4領域です。社内で1枚のチェックシートに統一しておけば、担当者が替わっても同じ品質で検品でき、査定時の減額や返品対応の手戻りも減らせます。
まとめ:中古端末のアクティベーションロック確認は「購入前の一手間」で防げる
中古端末のアクティベーションロックは、購入前に「初期化済みの状態で起動し、設定画面まで進めるか」を確認すれば、ほぼ確実に回避できます。法人調達では、ロック解除済みの保証とデータ消去証明書を発行できる仕入れ先を選ぶことが、最も確実なリスク対策です。
この記事の要点を5つに整理すると?
- アクティベーションロックは本人(元の所有者のApple Account/Googleアカウント)以外に解除できない。購入後に判明しても、買い手側でできることは原則ありません。
- 確認手順の基本は「初期化状態での起動確認」。iPhone・iPadは初期設定画面に進めるか、MacはmacOSの初期設定(復旧モードでの操作可否を含む)、Androidはリセット後の初回設定で以前のアカウント入力を求められないかを見ます。
- 「強制解除」をうたう業者は利用しない。正規の解除手段ではなく、盗難品・不正入手品に関わるおそれがあり、法人のコンプライアンス上も大きなリスクになります。
- 調達先の判断軸は「ロック解除済みの保証」と「データ消去証明書の発行可否」。価格だけで選ばず、検品体制と証明書の運用まで確認します。
- 受け取り直後は4領域(ロック状態・ネットワーク利用制限・外装と画面・バッテリーと各機能)を点検し、記録に残す。台帳にIMEI/シリアルと検品日、担当者名を残せば、後日のトラブル時に経緯を説明できます。
購入前に必ず押さえる確認項目は?
- 端末が初期化済みか(出荷時の初期設定画面から起動できるか)
- IMEI/シリアル番号の実機表示と書類の一致
- ネットワーク利用制限(いわゆる赤ロム)の判定状況と、判定が変わった場合の保証
- MDM(モバイルデバイス管理)やリモート管理プロファイルの残存がないか
- 不具合が見つかった場合の検収期間と交換・返品の条件
特に台数が多い調達ほど、1台ずつの確認を受け取り後に回すと手戻りが大きくなります。法人の中古端末 検収と初期不良対応のルールを社内で先に決めておくと、納品から配布までの流れがスムーズになります。
中古端末の調達と不要端末の売却をまとめて相談するには?
中古スマホ流通センターは、法人専門で中古スマホ・PC・iPad・オフィス機器の買取と販売を行っています。卸業者直結の仕入れルートを持ち、検品を経た端末をご案内できるほか、売却時にはデータ消去証明書の発行に対応しています。お問い合わせ内容によりますが、最短即日での対応も可能です(内容により異なります)。
ご相談の際は、必要台数・用途(営業用/撮影用/検証用など)・希望時期・予算感をお伝えいただければ、在庫状況に応じた機種のご提案とお見積りをご案内します。機種が未定の段階でも問題ありません。あわせて、入れ替えで不要になる端末の買取もご相談いただけるため、購入と売却を一本化して社内の手続きを減らせます。
中古端末の法人調達やアクティベーションロックの確認でお困りの方は、まずは無料査定・法人お見積りをご利用ください。お問い合わせフォームまたはLINEから、台数と用途をお送りいただくだけでご相談を承ります。
よくある質問(FAQ)
アクティベーションロックがかかった中古端末は、購入者が自力で解除できますか?
できません。解除できるのは端末を登録した本人(Apple IDまたはGoogleアカウントの所有者)だけです。購入者側でできるのは、前の持ち主に連絡して遠隔でデバイスを一覧から削除してもらうか、販売店に返品・返金を求めることです。第三者による解除は原則不可能と考えてください。
中古端末のアクティベーションロックは購入前に確認できますか?
確認できます。実機があれば初期化済みの端末を起動し、初期設定画面を越えてホーム画面まで到達できればロックは残っていません。実機が手元にない通販の場合は、販売元にIMEI・シリアル番号とロック解除済みである旨の明記を求め、検品写真の提供を依頼するのが実務的です。
「アクティベーションロック強制解除」をうたう業者に依頼しても大丈夫ですか?
推奨しません。正規の解除手段は所有者本人による削除のみで、それ以外の方法は改造や不正な手口を伴う可能性があり、盗品に関与するリスクや再発生・保証対象外といった問題があります。法人の調達では、ロック解除済みを保証する販売元から購入する方が安全です。
Androidにもアクティベーションロックと同じ機能はありますか?
あります。Androidでは「FRP(ファクトリーリセットプロテクション)」と呼ばれ、初期化後に直前まで使っていたGoogleアカウントのログインを求められる仕組みです。確認方法は、初期化済み端末を起動して初期設定を進め、Googleアカウント入力を求められないことを見ることです。
法人でまとめ買いするとき、台数が多い場合の検品はどうすべきですか?
全台数の起動確認が基本です。少なくとも、電源投入・初期設定画面の通過・IMEIと納品書の照合・バッテリー最大容量の確認の4点を1台ずつ記録に残すと、後のトラブル時に交換交渉がスムーズになります。検品の代行可否は購入前に販売元へ確認しておくと安心です。
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