法人スマホ紛失・盗難による情報漏洩を防ぐ対策と手順

社用スマホの紛失・盗難時に情報漏洩を防ぐMDMリモートワイプ、パスコードポリシー、中古端末の初期設定まで、情シス・総務担当者向けに実務的な対策手順を解説します。
この記事の結論

法人スマホの紛失・盗難による情報漏洩を防ぐには、MDMによるリモートワイプと強固なパスコードポリシーの事前設定が最も効果的です。中古端末を導入する場合も、払い出し前に必ずMDM登録・データ消去証明の取得・パスコード強制を行うことで、リスクを大幅に低減できます。

社用スマートフォンを社員が紛失した、あるいは盗難に遭った――そのとき、企業の機密情報や顧客データが外部に流出するリスクは決して小さくありません。警察庁のデータでも、スマートフォンの紛失・盗難件数は年間数十万件規模で推移しており、法人端末も例外ではありません。情報漏洩が発生すれば、取引先への信頼失墜・個人情報保護法違反・損害賠償リスクと、企業に深刻なダメージを与えます。

本記事では、情シス・総務担当者がすぐに実践できる「事前の予防策」と「紛失発生時の初動対応手順」を実務目線で解説します。MDMを活用したリモートワイプやパスコードポリシーの具体的な設定方法から、コスト効率の高い中古スマホを法人導入する際の初期設定ポイントまで、体系的にまとめました。この記事を読めば、社用端末の紛失リスクに対して自社が今すぐ取るべきアクションが明確になります。

目次

法人スマホの紛失・盗難で実際に起きる情報漏洩リスクとは?

法人スマホを1台紛失するだけで、顧客情報・社内システムの認証情報・機密メールが第三者に渡り、個人情報保護法上の報告義務が発生するほか、取引先への損害賠償リスクや社会的信用の失墜につながる。「落としても誰も拾わないだろう」という楽観論は通用しない。以下では、社用端末に保存されている情報の種類と、それが漏洩した場合の具体的なリスクを整理する。

社用スマホに保存されている情報の種類

法人スマホは単なる通話端末ではない。業務利用が進むほど、端末内には多種多様なセンシティブな情報が蓄積される。主なものを以下に示す。

  • 業務メール・添付ファイル:顧客への提案書、契約書のPDF、社内稟議メールなどが端末のメールアプリやクラウドストレージと同期されている。
  • 顧客・取引先の連絡先情報:氏名・電話番号・メールアドレス・会社名がアドレス帳やCRMアプリに保存されており、個人情報保護法が定める「個人情報」に該当する。
  • VPN・社内システムの認証情報:ブラウザやVPNアプリに保存されたID・パスワード、証明書ファイルが端末内に残っている場合、社内ネットワークへの不正アクセスの足がかりになる。
  • 多要素認証(MFA)アプリ:Google AuthenticatorやMicrosoft Authenticatorなどのワンタイムパスワード生成アプリが端末にインストールされていると、第三者がパスワードを知っていればそのまま社内システムへのログインが可能になる。
  • チャット・コラボレーションツール:SlackやMicrosoft Teamsのセッションがログイン状態のまま残っていれば、社内の会話履歴・ファイル共有内容がすべて閲覧される。
  • 写真・動画・メモ:商談メモ、ホワイトボードの撮影画像、図面・設計書の写真など、業務上の機密が含まれることがある。

漏洩が発生した場合の法的・ビジネス的リスク

情報漏洩が発生した際の影響は、大きく「法的リスク」と「ビジネスリスク」の2層に分けて理解する必要がある。

  • 個人情報保護法の報告義務:2022年施行の改正個人情報保護法により、個人データの漏洩が一定規模(原則1件以上)を超えた場合、個人情報保護委員会への速報(原則72時間以内)と本人への通知が義務付けられた。端末内の顧客情報が漏洩すれば、このルールが即座に適用される。
  • 取引先・顧客への損害賠償責任:漏洩した情報を原因として取引先が被害を受けた場合、民事上の損害賠償請求の対象になりうる。特に機密保持契約(NDA)を締結している取引先との関係では、契約違反として多額の請求が来るケースもある。
  • ブランド・信用失墜:セキュリティ事故は報道されやすく、一度失われた信頼の回復には長期間を要する。中小企業であっても、取引先からのセキュリティ審査が厳しくなり、新規受注に影響が出ることがある。
  • 社内システムへの不正侵入・二次被害:認証情報が漏洩した場合、社内システムへの不正アクセスやランサムウェア感染など、端末紛失単体の問題をはるかに超える二次被害が発生するリスクがある。

「自社には関係ない」は危険な思い込み

情報漏洩事故は大企業だけの問題ではない。警察庁の統計によれば、スマートフォンを含む携帯電話の遺失物件数は年間数十万件に上り、その中には法人利用端末も相当数含まれる。法人スマホ紛失による情報漏洩対策を「万が一のこと」と先送りにせず、端末1台が持つリスクの大きさを正確に認識した上で、次のセクションで解説するMDMや初動対応の整備に取り組むことが、情シス・総務担当者の重要な責務である。

事前に必ずやっておくべきMDMの設定と運用ポリシーは?

法人スマホの紛失・盗難による情報漏洩を防ぐには、端末を支給する前にMDM(モバイルデバイス管理)を導入し、リモートワイプやパスコードポリシーなどのセキュリティ設定を完了させておくことが最低限の必須対応である。紛失が発生してから慌てて対策しても手遅れになるケースが多く、「事前設定の有無」が被害の大小を決定づける。

MDMとは何か?

MDM(Mobile Device Management)とは、企業が支給するスマートフォン・タブレットを一元的に管理・制御するためのシステムである。管理コンソールからすべての端末に対してポリシー配布・遠隔操作・状態監視を行える。代表的な製品としてはMicrosoft Intune、Jamf Pro、VMware Workspace ONE、SOTI MobiControlなどがある。法人スマホ紛失による情報漏洩対策においてMDMは「最初の一手」と位置づけられており、導入なしでのリモート操作は原則不可能である。

MDMで設定すべき主要ポリシー項目

以下の項目を端末支給前に設定・適用することが実務上の標準である。

  • リモートワイプ:紛失・盗難が確認された端末のデータを管理コンソールから即時消去する機能。工場出荷状態に戻すことで情報流出を防ぐ。iOSの「探す」機能やAndroidのFindMyDeviceと組み合わせると効果が高い。
  • リモートロック:端末を即座に操作不能な状態にする。ワイプ実施前の「一時封鎖」として使用する。紛失直後の初動対応で最初に行う操作である。
  • パスコードポリシーの強制適用:数字6桁以上、または英数字混合8文字以上を推奨。ユーザーが任意に解除できないようMDM側でポリシーを強制する。
  • パスコード入力失敗によるワイプ:一定回数(一般的には10回)の入力失敗後に自動ワイプを発動する設定。第三者による総当たり攻撃を物理的に無力化できる。
  • 画面自動ロックの時間設定:最大でも1〜2分以内に設定する。長すぎる設定は、端末を置き忘れた際の無施錠リスクを高める。
  • アプリインストール制限:業務に不要なアプリや野良アプリ(非公式ストア経由)のインストールをブロックする。マルウェア感染経由の情報漏洩を未然に防ぐ。
  • 位置情報の取得:端末の現在地をリアルタイムで管理コンソールに記録する。紛失時の所在特定・警察への届け出に有効な証拠となる。
  • 紛失モード(Supervised/Lost Mode):iOSはApple Business Managerと連携したSupervisedモードで「紛失モード」を起動でき、画面にカスタムメッセージや連絡先番号を表示して返還を促せる。Androidはゼロタッチ登録と組み合わせることで同等の制御が可能。

MDM導入・設定の優先チェックリスト

  1. MDMプラットフォームを選定し、管理コンソールのアカウントを発行する
  2. 全社用端末をMDMに登録し、エンロール済みかどうかを台帳で管理する
  3. パスコードポリシー・自動ロック・ワイプトリガーを一括適用する
  4. リモートワイプ・リモートロックの実行権限を持つ担当者(情シス・総務)を明確にし、連絡フローを文書化する
  5. MDMの設定変更をユーザーが自己解除できないよう管理者パスワードで保護する
  6. 定期的(最低年1回)にポリシーの見直しとテスト実施(テストワイプ等)を行う

MDMを導入していても、登録漏れの端末が1台でも存在すれば、その端末が最大の盲点になる。「全端末登録率100%」を維持することがMDM運用の鉄則であり、新規端末の支給フローにMDMエンロールを必須ステップとして組み込むことが重要である。

パスコードポリシーはどう設定すればいい?具体的な基準を教えて

法人スマホのパスコードポリシーは、英数字混在で8文字以上・有効期限90日以内・過去5世代の再使用禁止を最低基準として設定し、MDMから全端末に強制適用することが情報漏洩対策の基本である。簡単な4桁PINのみでは総当たり攻撃に対して脆弱であり、紛失・盗難時に端末内データが短時間で抜き取られるリスクが高い。

なぜ簡単なPINだけでは不十分なのか?

4桁の数字PINは理論上1万通りの組み合わせしかなく、攻撃ツールを使えば数分以内に突破される可能性がある。6桁の数字でも100万通りにとどまり、組織として管理する社用端末に適用するには強度が不足している。また、社員が個人の使い慣れた番号(生年月日・電話番号の一部など)を流用するケースも多く、ポリシーで複雑性を強制しなければ実態は形骸化する。端末1台の突破が、社内システムや顧客データへの入口になり得る点を情シス担当者は常に意識する必要がある。

業種・職種別の推奨パスコード設定値

以下は、業種や取り扱いデータの機密度に応じた推奨設定値の目安である。MDMの法人スマホ紛失による情報漏洩対策と組み合わせることで、多層防御が実現できる。

  • 一般事務・軽度の機密情報を扱う職種:英数字混在6文字以上、有効期限90日、過去3世代の再使用禁止、生体認証(指紋・顔認証)を補助手段として許可
  • 営業・外出が多い職種・顧客情報を扱う職種:英数字+記号混在8文字以上、有効期限60日、過去5世代の再使用禁止、生体認証は許可しつつ定期的なパスコード再入力を必須化
  • 経営幹部・人事・財務・医療・法律など高機密情報を扱う職種:英数字+記号混在10文字以上、有効期限30〜45日、過去10世代の再使用禁止、生体認証は補助のみとしパスコード認証を優先

MDMで強制適用すべきパスコードポリシー項目チェックリスト

  1. 最低文字数:8文字以上(高機密職種は10文字以上)
  2. 文字種:英大文字・英小文字・数字・記号のうち最低2種類以上を必須化
  3. 有効期限:最大90日(高機密職種は45日)に設定し、期限切れ端末はロック
  4. 過去パスワードの再使用禁止:直近5世代以上(高機密職種は10世代)
  5. 連続認証失敗時のロック:10回失敗でリモートワイプ、または6回失敗でタイムアウトロック
  6. 自動画面ロックまでの時間:最大2分(外出が多い職種は1分以内を推奨)
  7. 生体認証の扱い:便宜上許可する場合でも「パスコードへのフォールバック」を必ず残す

ポリシー違反端末が検出されたときの対処方法

MDMはポリシー非準拠の端末をリアルタイムで検知できる。違反が確認された場合は以下のステップで対処する。

  1. MDM管理コンソールから該当端末をポリシー違反として検知・フラグ立て
  2. 社内ネットワーク・業務アプリへのアクセスを自動的に制限または遮断
  3. 端末所有者に通知し、24時間以内にポリシー準拠のパスコードへ変更するよう指示
  4. 期限内に是正されない場合は端末をリモートロックし、返却・再キッティングを要求
  5. 対処の記録をインシデント台帳に残し、再発防止策を検討

パスコードポリシーは「設定して終わり」ではなく、定期的な見直しと違反端末への迅速な対処がセットで初めて機能する。年に1度はポリシー内容を棚卸しし、業務環境の変化や新たな脅威トレンドに合わせて更新することが重要である。

社用スマホを紛失したときの初動対応手順を教えて

社用スマホを紛失した場合は、発覚から30分以内にMDMによるリモートロック・ワイプを実行し、キャリアへのSIM停止を並行して行うことが被害拡大防止の最優先事項である。その後、社内インシデント管理・警察届け出・個人情報保護委員会への報告要否の確認という順序で対応を進める。

①本人からの即時報告ルート確立

紛失対応の起点は「発覚した社員がすぐに報告できる仕組みがあるか」にかかっている。報告が遅れるほど被害が拡大するため、あらかじめ以下を規程化しておく。

  • 紛失・盗難に気づいたら時間帯を問わず即時連絡できる専用窓口(情シス担当の直通番号・緊急チャットチャンネル)を設ける
  • 報告フォーマット(発生日時・場所・端末番号・搭載データの種類)を事前にテンプレート化し、初動情報を漏れなく収集する
  • 「報告を躊躇させない」ための社内文化醸成が遅延防止に直結する

②MDMでの即時ロック・ワイプ実行

報告を受けた情シスが最初に行う技術的対応は、MDMコンソールからのリモートロックとリモートワイプである。

  • リモートロック:まず実行。端末を操作不能にしつつ、データは保持した状態で端末回収の可能性を残す
  • リモートワイプ:回収の見込みがない場合や機密データが格納されている場合は速やかに実行し、端末内のデータを完全削除する
  • ワイプ実行後はMDMログに記録を残し、データ消去証明書に相当する記録を保管しておくと、後の説明責任に対応しやすい
  • iOSなら「探す(Find My)」、AndroidならGoogleの「デバイスを探す」もMDMと並行して活用できる

③キャリアへのSIM停止依頼

MDMによるロックと同時並行で、契約キャリアへのSIM停止を行う。

  • 法人契約の場合は契約管理者(総務担当)がキャリアの法人窓口に連絡し、該当回線を一時停止または利用停止する
  • 不正通話・不正通信による費用発生と、SIMを悪用した認証突破を防ぐ目的がある
  • 端末が見つかった場合の再開手続きも合わせて確認しておく

④社内インシデント管理(上長・情シス・法務の連携)

技術対応と並行して、組織内のインシデント管理フローを起動する。

  1. 紛失者の直属上長への報告と事実確認
  2. 情シスによるインシデントチケット起票(端末ID・対応ログを記録)
  3. 格納データに個人情報・機密情報が含まれる場合は法務・コンプライアンス部門に即報
  4. 経営層への報告ラインも規程で定めておく(漏洩規模によって報告レベルを変える)

⑤警察への届け出

盗難の場合は被害届、紛失の場合は遺失届を最寄りの警察署または交番に提出する。届け出番号は後の保険請求や法的対応に必要になるため、必ず記録する。

⑥個人情報保護委員会への報告要否の判断

改正個人情報保護法(2022年施行)では、漏洩した情報に個人データが含まれ一定の要件を満たす場合、個人情報保護委員会への報告と本人通知が義務となっている。

  • 要報告の目安:不正アクセスを伴う場合、または漏洩件数が1件以上の要配慮個人情報を含む場合など
  • 法務・コンプライアンス担当と連携し、報告要否を速やかに判断する
  • 報告期限は「速報」が事態発覚後3〜5日以内、「確報」が30日以内(不正目的の場合は60日以内)が目安

⑦再発防止策の文書化

インシデント収束後は、原因分析と再発防止策を文書化することが義務的実務である。

  • 紛失の発生状況・対応タイムライン・被害範囲を記録したインシデントレポートを作成する
  • MDMポリシーやパスコード規程の見直しが必要かを検討する
  • 社員向けセキュリティ教育の実施記録も残す
  • 同様のインシデントに備えた対応マニュアルを更新し、全情シス・総務担当者に周知する

以上7つのステップを事前にフロー化し、担当者が迷わず動ける体制を整えることが、法人スマホ紛失時の情報漏洩被害を最小化する最も確実な方法である。

中古スマホを法人導入するとき、セキュリティ面で何を確認すべき?

中古スマホを法人導入する際は、必ず払い出し前に工場出荷状態へのリセット確認・データ消去証明書の取得・MDM登録・OSアップデートの適用を行うことが、情報漏洩リスクを防ぐための最低条件である。コスト削減効果が高い中古端末だからこそ、セキュリティチェックを省略せず、体系的な初期設定プロセスを確立しておくことが情シス・総務担当者の重要な責務となる。

中古スマホ法人導入のメリットとリスクを正しく理解する

法人が中古スマホを調達する最大のメリットはコスト削減である。新品と比較して端末価格を30〜60%程度抑えられるケースも多く、台数が多い企業ほど導入コストの差は大きくなる。一方で、前の利用者のデータが残存している可能性、OSのサポート終了が近い機種が混在するリスク、アクティベーションロックやMDMロックが解除されていない端末をそのまま使ってしまうリスクなど、新品にはない確認事項が存在する。これらを事前に把握し、払い出しフローに組み込むことが不可欠だ。

払い出し前に必ず実施すべきセキュリティチェックリスト

中古スマホを社員に渡す前に、以下の項目を順番に確認・実施する。一つでも抜けると、紛失・盗難時の情報漏洩対策が機能しない恐れがある。

  1. 工場出荷状態へのリセット(フルワイプ)の実施・確認:前の利用者のアカウント情報・アプリ・写真・連絡先などが完全に消去されていることを確認する。調達時にリセット済みであっても、自社で改めてフルワイプを実施することを推奨する。
  2. データ消去証明書の取得:調達先からデータ消去証明書を発行してもらい、台帳と紐付けて保管する。万一、情報漏洩が疑われる事態が生じた際、証明書があれば前工程での漏洩ではないことを証明できる。
  3. アクティベーションロック・MDMロックの解除確認:iPhoneであればApple IDロック、AndroidであればGoogleアカウントのFRP(Factory Reset Protection)ロックが残っていないかを確認する。残存していると端末が正常に使用できず、MDM登録もできない。
  4. OSバージョンの確認と最新アップデートの適用:OSがサポート対象バージョンであることを確認し、最新のセキュリティパッチを適用する。サポートが終了した古いOSのまま使用することは、脆弱性を放置することと同義である。
  5. MDMへの登録と設定プロファイルの適用:社内のMDMシステムに端末を登録し、パスコードポリシー・リモートワイプ・アプリ配布ポリシーなどの設定プロファイルを適用する。MDM登録が完了するまで社員への払い出しは行わない。
  6. 不要アプリの確認と削除:工場出荷状態にリセット後であっても、キャリアや前オーナーがインストールしていた不要アプリが残存していないかを確認し、業務に不要なアプリは削除または無効化する。
  7. IMEIの管理台帳への登録:端末のIMEI(国際移動体装置識別番号)を管理台帳に登録し、利用者・部署・SIMカード情報と紐付けて管理する。紛失時にキャリアへIMEI利用停止を依頼する際や、警察への届け出時に必要となる。

信頼できる調達先を選ぶ際の確認ポイント

中古スマホの法人調達先を選定するうえで、価格だけを基準にすることは避けるべきだ。以下のポイントを確認することで、セキュリティリスクを大幅に低減できる。

  • データ消去証明書を発行しているか:第三者認証に準拠した消去ソフトウェアを使用し、証明書を書面またはPDFで発行できる業者を選ぶ。
  • アクティベーションロック・MDMロックの解除を保証しているか:ロック解除済みであることを明示し、万一ロックが残存していた場合の対応方針が明確な業者が望ましい。
  • グレード・ランクの基準が明示されているか:外観の傷だけでなく、バッテリー残量・動作確認の基準が文書化されている業者は信頼性が高い。
  • 法人向けの見積もり・請求書払いに対応しているか:法人調達では稟議・経理処理のために正式な見積書と請求書が必要になる。
  • 大口・同一機種での調達に対応しているか:同一機種でそろえることでMDMのキッティング作業が効率化される。

中古スマホ流通センターでは、法人向けにデータ消去証明書の発行・アクティベーションロック解除確認済みの端末供給・同一機種での大口調達に対応している。卸業者直結のため、市場相場より競争力のある価格での提供が可能であり、払い出し前チェックリストの観点でも安心して導入できる体制を整えている。コスト削減と情報セキュリティを両立したい法人担当者は、調達前に一度相談することをお勧めする。

まとめ:法人スマホの紛失リスクに備えて今すぐ取るべきアクション

法人スマホの紛失・盗難による情報漏洩は、端末を失う前の事前設定が9割を決める。MDM導入・パスコードポリシー・リモートワイプの準備が整っていれば、紛失が起きても被害を最小限に食い止められる。

この記事で押さえた要点まとめ

  • 紛失・盗難のリスクは想定より広い:端末内のメール・クラウド認証トークン・VPN接続情報が一度に漏洩する可能性があり、1台の紛失が社内ネットワーク全体への不正アクセスに直結する。
  • MDMは「導入して終わり」ではない:リモートワイプ・位置情報取得・アプリ配布ポリシーを事前に有効化しておくことが前提。設定なしのMDMは緊急時に機能しない。
  • パスコードは英数字混在6桁以上・生体認証と併用が基本:単純な4桁数字は総当たり攻撃に対して脆弱であり、ポリシーでMDMから強制適用する。
  • 初動対応は「5分以内の報告義務」を規程に明記する:報告→回線停止→リモートワイプ→証跡保全→報告書作成の順で動けるよう、手順書を紙でも用意しておく。
  • 中古スマホ導入時は調達先のセキュリティ体制を必ず確認する:データ消去証明書の発行可否・MDMロック解除の対応実績・法人向けサポートの有無が選定基準になる。

中古スマホ導入時に確認すべき調達先チェックリスト

コスト削減のために中古スマホを法人導入する企業が増えているが、調達先を誤ると前オーナーのデータ残留やアクティベーションロックのリスクを抱えたまま運用することになる。以下の項目を必ず確認してほしい。

  1. 第三者機関基準またはNIST 800-88準拠のデータ消去を実施しているか
  2. データ消去証明書を端末ごとに発行できるか(監査・コンプライアンス対応に必須)
  3. MDMロック・アクティベーションロックが解除済みであることを納品前に確認できるか
  4. 法人請求書払いや一括見積もりに対応しているか
  5. 最短即日〜翌営業日での納品・買取対応が可能か

上記をすべて満たす調達先を選ぶことで、導入後のセキュリティリスクを大幅に下げられる。法人スマホ紛失による情報漏洩対策とMDM・リモートワイプ・データ消去証明書の三段構えも合わせて参照すると、運用設計の全体像が把握しやすい。

今すぐ取るべき3つのアクション

  • ①社内の端末台帳を確認する:MDM未適用の端末が残っていないかをリスト化し、優先的に設定を適用する。
  • ②紛失対応手順書を1枚にまとめて全従業員に配布する:報告先の連絡先・初動5ステップを明記したA4一枚のフローチャートを用意する。
  • ③端末の調達・売却計画を見直す:リプレイス予定の端末はデータ消去証明書付き買取に出し、新規導入はセキュリティ体制が整った法人向け中古端末で調達コストを最適化する。

中古スマホ流通センターは、卸業者直結の高価買取・データ消去証明書の発行・最短即日対応を法人専門で提供しています。社用スマホ・PCのまとめ売りから新規調達まで、無料の法人お見積もりを受け付けています。台数・機種・状態を問わずご相談ください。総務・情シス担当者からのお問い合わせをお待ちしています。

よくある質問(FAQ)

社用スマホを紛失したらまず何をすればいいですか?

紛失に気づいたら、まずMDMの管理コンソールから対象端末をロック・リモートワイプし、通信キャリアへSIMの利用停止を依頼します。その後、社内のインシデント管理フローに従い上長・情シスへ報告し、状況に応じて警察への届け出と個人情報保護委員会への報告を検討します。初動の速さが被害の拡大を防ぐ最大のポイントです。

MDM(モバイルデバイス管理)とは何ですか?法人に必要ですか?

MDMとはMobile Device Managementの略で、スマホやタブレットをネットワーク越しに一元管理するシステムです。紛失時のリモートワイプ・ロック、パスコードポリシーの強制適用、アプリのインストール制限などが可能で、複数台の社用端末を抱える法人にはほぼ必須のセキュリティ基盤といえます。

パスコードポリシーはどのくらい厳しく設定すればいいですか?

最低でも英数字混在6桁以上、入力失敗10回でワイプ、画面ロックまでの時間は1〜2分以内を推奨します。業種や扱うデータの機密度に応じて、生体認証の必須化や複雑性要件の強化も検討してください。簡単なPINのみでは、物理的に端末を入手した第三者に突破されるリスクがあります。

中古スマホを法人で使うとセキュリティリスクは高まりますか?

適切な初期化とMDM登録を行えば、新品端末と同水準のセキュリティを確保できます。重要なのは購入元がデータ消去証明書を発行しているか、工場出荷状態にリセット済みかを確認することです。信頼できる法人向け中古業者から調達し、払い出し前に必ずMDM登録と設定プロファイルの適用を行えばリスクは最小化できます。

リモートワイプを実行すると端末のデータは完全に消えますか?

MDMからのリモートワイプは端末を工場出荷状態に戻す操作で、ストレージ上のデータはほぼ復元不可能な状態になります。ただしSDカードは対象外になる場合があるため、社用端末ではSDカードの使用自体をMDMポリシーで禁止しておくことを推奨します。また、ワイプ実行後は管理コンソールで完了ステータスを必ず確認してください。



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